トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とはビタミンA(レチノール)の誘導体で、生理活性はビタミンAの約50-100倍であり、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものであります。
トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではしわ・にきびの治療医薬品として、30年近く前からFDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。
トレチノイン(レチノイン酸)の皮膚に対する作用
1. ピーリング作用があるため、角質をはがします。
2. 表皮の細胞を分裂・増殖させ、皮膚の再生を促します。
3.
皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑えることで、ニキビができにくくなります。
4. 真皮でもコラーゲンの生成を増やし、皮膚の張り、小じわの改善をもたらします。
5. 表皮内でのヒアルロン酸などの粘液性物質の分泌を増やし、皮膚をみずみずしくします。
しかし、レチノインによる反応性の皮膚炎で、使用開始後2~3週間は皮膚が赤くただれたようになるのが難点でした。
その問題を解決したのが、ナノレチノイン・ナノハイドロキノンです。薬剤をナノ化することで、皮膚炎がかなり軽減され、レチノイン製剤が使いやすくなりました。
しかしそれでもレチノインによる刺激性皮膚炎が月単位で長引き、使用を断念される方も一定頻度でいらっしゃいます。
そのような方におすすめなのが、レチノールピールです。
レチナール(即時効果)、レチノール(持続効果)、レチニール(遅延型効果)の3種類をそれぞれバランスよく配合さていることで、肌にレチノイドの効果を継続的にもたらします。
それに加え、亜鉛とヒアルロン酸の成分が配合されており、細胞が新たなヒアルロン酸の生成を促します。
レチノイドがコラーゲンの産生を活性化させ、線維芽細胞の増殖を増やすことで、小じわ・毛穴・肌の張りの改善効果や毛穴・皮脂腺に薬剤が浸透することで、皮脂のコントロールの抑制・ニキビ肌の改善に効果的です。
レチノールピールは施術後数日から1週間程度の乾燥・赤みを伴います。
4週間に1回の施術を5回前後がおすすめです。施術後、4時間後に必ず、顔を水で洗い流してください。
赤みや皮むけがあるため、他のレーザーやピーリング等は、2週間空けてから施術をして下さい。
【主な効果】
▪ コラーゲン産生
レチノイドがコラーゲン産生を活性化させ、繊維芽細胞の増殖を促します。
▪ 皮膚の抑制
毛包、皮脂腺に浸透し皮脂をコントロール・抑制します。にきび治療にも効果的です。
▪ シミを改善
リポソームがシミに直接作用し、刺激を受けているメラノサイトの活動を調節します。
▪ 乾燥・赤み・くすみの減少
リポソームを構成する脂質により角質層が回復し、バリア機能が改善し、乾燥・赤み・くすみなどを減少させます。
■ 禁忌
・2週間以内にピーリングの施術をしている方
・施術部位に重篤な皮膚疾患および感染症がある方
・出血性疾患を発症している方
・糖尿病の方
・ヘルペスウイルスの方
・妊娠及び授乳中の方
初回 | 1回 | 5回 | |
---|---|---|---|
レチノールピール | 11,000円 | 16,500円 | 74,250円 |
通常価格 | |
---|---|
1回 | 33,000円 |
5回 | 148,500円 |
※自由診療初診料3,300円、自由診療再診料無料
※コースの有効期限は3年
クリニックのご案内
アトピー性皮膚炎、薄毛、ケミカルピーリングやピアスなら、シャルムクリニックへ。