毛細血管拡張症(赤ら顔)を背景とし、敏感肌を呈し、にきびのような丘疹・膿疱が多発しかゆみのある状態が酒さです。酒さ性角結膜炎を合併することもあります。同様の症状が、ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬により誘発されることもあり、その場合、酒さ様皮膚炎と診断します。
生活面で、顔が赤くなるような刺激(熱いもの、アルコール、香辛料、コーヒー、寒暖差、紫外線など)を避けることが大切です。
また、ステロイド外用薬、タクロリムス外用薬を使用して症状が誘発されている場合は、使用を中止します。中止によりリバウンドが起きることがありますが、ここで、中止した薬剤を再開しないことが大切です。
第一選択となる治療は、テトラサイクリン内服およびメトロニダゾール外用薬となりますが、難治の場合も多く、自由診療を考慮する必要があります。
毛包虫が存在している場合は、イオウカンフルローション外用やストロメクトール内服を適宜併用します。
保険診療・自由診療いずれにおいても、投薬治療で改善できるのは、皮膚炎の症状であり、残る毛細血管拡張症(赤ら顔)が気になる場合は、レーザー治療が必要となります。
外用薬として、アゼライン酸、1%イベルメクチンクリームを処方できます。酒さ・酒さ様皮膚炎の症状が強い時期には、外用薬に対しても刺激反応を強く訴える方も多く、その場合には、内服レチノインを使用します。
<外用薬の副作用・リスク>
▪ かぶれ
<レチノイン内服の副作用・リスク>
▪ 催奇形性→内服中及び終了後1か月間の避妊必須・献血禁止
▪ 口唇炎、乾燥肌→適宜保湿で対応
▪ まれにアレルギー
- | 通常価格 | |
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内服レチノイン | 20mg | 550円 |
アゼライン酸 | 15g | 1,980円 |
1%イベルメクリンクリーム | 30g | 4,400円 |
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