皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。強い痒みを伴います。個々の皮疹は数十分から数時間 以内に消えるのが普通ですが、中には半日から1日くらいまで続くものもあります。
症状が激しい場合には次々と新しい皮疹が出没し、常に皮疹が現れているように見えることもあります。また重症例では呼吸困難・血圧低下などのアナフィラキシー症状がみられることもあります。
数日から2週間程度で治癒する急性じんましん、1か月以上出没を繰り返す慢性じんましんがあり、後者の治療は数か月~数年に及ぶこともあります。
急性じんましんは抗アレルギー剤内服、症状が激しい場合はステロイド短期内服・点滴も併用し容易に治癒します。
当院では重篤なアナフィラキシー症例に対してはエピペンの処方も行っております。
原因検索のために血液検査やプリックテストを行うこともあります。
慢性じんましんは種々の抗アレルギー剤、H2ブロッカー、ロイコトリエン受容体拮抗薬、シクロスポリン内服などを用いて治療しますがなかなか難渋することもしばしば経験します。そのような場合、当院ではオマリズマブ皮下注射をお受けできます。
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