水痘・帯状疱疹ウイルスの初感染では水痘(みずぼうそう)になりますが、治癒した後も、後根神経節内にウイルスが潜伏します。風邪・疲労や悪性腫瘍の合併を含めて宿主の免疫機能の低下、手術や放射線照射などで再活性化して発症するのが帯状疱疹です。ウイルスが再活性化されると神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。そのため、神経が障害され、神経痛を伴い、帯状疱疹の発疹が治癒した後も後遺症として神経痛を残す(帯状疱疹後神経痛)ことがあります。
毛虫皮膚炎などとの鑑別が必要となることがあり、診断確定のため、当院では細胞診(その場でGiemsa染色を実施し、ウイルス感染細胞を顕微鏡で観察する)を行うことができます。
基本的には抗ウイルス剤内服により治療します。皮疹が広範囲の症例・痛みが非常に強い症例・運動神経障害などの合併症を伴う症例では入院治療の適応となります。
帯状疱疹後神経痛の治療としては、ビタミンB12・鎮痛薬・抗うつ薬・麻薬などを用いますが、治療に難渋することも多く、その場合、ペインクリニックを御紹介いたします。
帯状疱疹ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチンをあらかじめ接種することで、そもそも帯状疱疹にかかりにくくなり、帯状疱疹後神経痛が残存する可能性も大幅に低下しま す。
※ ワクチン接種のみの場合は自由診療初診料はかかりません
※ワクチン接種は予約制となっております | - | 通常価格 |
---|---|---|
水痘・帯状疱疹ワクチン | - | 6,700円(公費助成なし) |
帯状疱疹ワクチン シングリックス (2回投与が必要) |
1回 | 25,000円 |
クリニックのご案内
アトピー性皮膚炎、薄毛、ケミカルピーリングやピアスなら、シャルムクリニックへ。