2023/11/13(月)
再生医療とは、組織や臓器の欠損や機能不全に対し、幹細胞を使って機能を回復する医療です。
幹細胞とは、多能性幹細胞と体性幹細胞に分類することができ、前者の代表はiPS細胞、後者の代表は間葉系幹細胞(MSC:Mesenchymal stem cell)です。
再生医療ときくと、iPS細胞から作製した臓器を移植するという方法が思い浮かぶかと思います。
しかし、その実現にはまだ時間がかかりそうです。現在既に実用化された再生医療としては、幹細胞を直接体内に投与する細胞治療が挙げられます。
実際に、間葉系幹細胞を使って臓器の再生を促進する臨床治療はすでに始まっています。
間葉系に属する細胞には、骨細胞、心筋細胞、軟骨細胞、腱細胞、脂肪細胞などがあります。
これら間葉は中胚葉性組織に分類され、MSCは、これらの間葉系細胞へ分化する能力を持つ体性幹細胞です。さらに、中胚葉以外の内胚葉、外胚葉由来の神経細胞、肝臓実質細胞に分化するという報告もあります。
MSCは、ヒトの成体内に存在し、骨髄、臍帯、脂肪などの様々な組織から採取することができます。
このMSCは、ヒトの成体から採取できる、つまり患者さん自身のMSCを治療に使うことが可能です。これは拒絶反応を避けることができるという大きな利点です。
すでに造血幹細胞移植の際に骨髄由来MSCが補助的に用いられてきましたが、骨髄由来のMSCと比較して臓器修復、免疫調整能に優れたMSCとして脂肪由来のMSCが注目を集めています。
脂肪組織は、脂肪細胞によって構成された組織で、エネルギーを脂肪の形で蓄積、外界からの衝撃の緩和による内臓などの保護、体温維持といった機能を持っています。
皮下に存在し、白色脂肪組織と褐色脂肪組織の2種類があります。脂肪組織のほとんどは白色脂肪組織で、細胞内に中性脂肪をエネルギーとして貯蔵し、褐色脂肪細胞は、血液中の遊離脂肪酸を取り込んで熱を作ることでエネルギーを放散させます。
この脂肪組織の中にあるのが脂肪幹細胞です。脂肪細胞の寿命は、一般的に2年から3年程度と言われています。脂肪細胞が寿命によって細胞死を迎えると、脂肪幹細胞から分化した脂肪細胞がこれを補います。
幹細胞には、傷ついたり、弱った細胞を修復する働きがあります。この幹細胞の自己修復力を高め、擦り減った軟骨や本来の働きが発揮できなくなった臓器に働きかけ、細胞を修復することで、本来備わっている身体機能を正常に近づけるようアプローチする。
すなわち、休息・食事など自力では機能の修復や回復ができない部分を、自身の細胞を用いて修復するのが、幹細胞を利用した再生医療のメカニズムです。
幹細胞点滴治療は、ご自身の身体から採取した細胞の中から培養した幹細胞を、直接注射ができない場所に対して、点滴を利用して静脈注射を行うことで、血流に乗せて間接的に全身の細胞にアプローチができる治療方法です。
体内に投与した幹細胞は、体内の傷ついた場所に集まり、炎症を抑え傷ついた組織を修復する性質があります。そのため、幅広い疾患に効果が期待できます。
その中でも、主に幹細胞点滴治療によって期待できる効果は以下が挙げられます。
予約制にて治療を行っております
脂肪採取部位の内出血・疼痛・感染、採血・点滴部位の内出血・しびれ、アレルギー、効果の実感に乏しい、非常にまれに肺塞栓等
通常価格 | |
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自己脂肪由来間葉系幹細胞点滴 約2億個 | 3,300,000円 |
自己脂肪由来間葉系幹細胞点滴 約1億個 | 1,815,000円 |
※治療を途中でキャンセルされた場合、その時点までに要した費用(血液検査代、脂肪採取・採血に伴う費用、細胞培養費用等)は返金できません。
※自由診療初診料3,300円、自由診療再診料無料
自身の地元でもある松戸で、毎日の診療を積み重ねていく中で、自分の理想とする「保険診療から自由診療まで幅広いニーズに応え、地域の皆さまに喜んでいただける医療」を実践し、皆さまの信頼を得られるよう努力していく所存です。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 日本レーザー医学会認定レーザー専門医
アトピー性皮膚炎、薄毛、ケミカルピーリングやピアスなら、シャルムクリニックへ。