パピローマウイルスによるいぼで、手足や顔にできることが多く、多発することも多いです。
液体窒素療法を行います。1~2週間おきの通院で数回~十回以上の治療を要することが多いです。 他に、サリチル酸ワセリンODT、ビタミンD3軟膏ODT、ヨクイニン内服・シメチジン内服を併用することもあります。
50%サリチル酸ワセリン軟膏外用、ブレオマイシン局所注射、MCA外用、グルタールアルデヒド外用を行うこともあります。
ほくろ、いぼの治療にCO2レーザーを使用します。
■ほくろ
ほくろの治療は、巷の美容クリニックで行われているようにいきなりレーザーで焼いてしまうようなことはせず、ダーモスコピーという拡大鏡で、ただのホクロなのか皮膚癌の可能性を考えなければならないものなのかを鑑別します。実際、某大手美容外科で「ホクロ」をレーザーでとったが再発したのでまたとりたい、と受診された20代の患者さまがいらっしゃいましたが、ダーモスコピーでは基底細胞癌が疑わしく、続いて実施した生検(組織検査)の結果、典型的な基底細胞癌であった症例の経験があります。
このように、ほくろの治療はまず正しい診断に基づくものでなければならず、それを行うのが皮膚科専門医の責務であると考えております。したがって、病理組織検査が望ましいと考えるものや、大きいため切除・縫縮が望ましいと考えるものは保険診療で手術いたします。 実際に炭酸ガスレーザー治療を行うのは、3~4mm程度までの小型のもので、かつ、ダーモスコピー上、明らかに良性のものということになります。
治療は局所麻酔後、炭酸ガスレーザーでほくろを蒸散させて穴をあけて削り取る方法です。穴が開いていますので、毎日洗顔後に軟膏を外用して肌色のテープを貼っていただきます。テープの上からファンデーションなどをするのは構いません。傷はおよそ2週間前後でふさがります。
ふさがった傷痕はしばらく赤いですが、半年~1年程度でまわりとなじんで肌色~白色の傷となり目立たなくなります。赤みがひいていく過程で一時的に色素沈着を起こすことがありますが自然に治りますし、レチノイン・ハイドロキノン療法でより早く治すことも可能です。
炭酸ガスレーザー治療はほくろを上から削り取っていく方法なので、取り残しがあった場合再発する可能性があり、また、傷痕がにきび痕のように少し凹んだ痕となることがあります。 それ以外にほくろの治療としては、Qスイッチ・ルビーレーザーを3ヶ月以上間隔をあけて数回照射する方法、フォトフェイシャルを月1回数回照射する方法もあります。これにより凹んだ傷痕を形成することなくほくろの色は薄くはなりますが、とりきれるかどうかはケース・バイ・ケースです。
■いぼ
いぼには、足の裏などにできるウイルス性疣贅、首周りにぶつぶつがたくさんできるアクロコルドン、しみが隆起してできる脂漏性角化症があります。後2者は局所麻酔のクリーム外用後、炭酸ガスレーザーで浅く蒸散させます。数日間、毎日洗顔後に軟膏を外用して肌色のテープを貼っていただきます。テープの上からファンデーションなどをするのは構いません。傷は数日でふさがります。
ふさがった傷痕はしばらく赤いですが、3ヶ月~半年程度でまわりとなじんでわからなくなります。赤みがひいていく過程で一時的に色素沈着を起こすことがありますが自然に治りますし、レチノイン・ハイドロキノン療法でより早く治すことも可能です。
ウイルス性疣贅は局所麻酔下に少し深めに削り取ります。術後は毎日入浴後、軟膏を外用しガーゼ保護します。傷は1~2週間前後でふさがります。
ふさがった傷痕はしばらく赤いですが、3ヶ月~半年程度でまわりとなじんで目立たなくなります。赤みがひいていく過程で一時的に色素沈着を起こすことがありますが自然に治りますし、レチノイン・ハイドロキノン療法でより早く治すことも可能です。ウイルス感染細胞が残存している場合再発するので、再度治療が必要となることがあります。
×自身の地元でもある松戸で、毎日の診療を積み重ねていく中で、自分の理想とする「保険診療から自由診療まで幅広いニーズに応え、地域の皆さまに喜んでいただける医療」を実践し、皆さまの信頼を得られるよう努力していく所存です。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 日本レーザー医学会認定レーザー専門医
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