2023/08/29(火)
このたびアレルギー検査の
ドロップスクリーン
を導入いたしました。
これまでのアレルギー検査(血液)は、採血で39種類スクリーニングする
View39か、一つずつの項目をRASTで測定するものでした。
ドロップスクリーンのメリットとしては、
・指先に細い針を刺して出てきた血液(20μl)で検査できるので、
いわゆる採血が不要。
・41項目検査できる。
・30分で検査結果が出る。
・View39と違って、RASTの数値で結果が出る。これは特に食物アレルギー
の検査において重要。(プロバビリティ・カーブ)
一方デメリットとしては、
・必ずしもView39と一致しない項目がある。(採血量が多いView39の方が
より正確)
・検査中に機械トラブルが起きた場合にもう一度検査し直す必要があり、
その場合、追加で30分待たないといけない。
というところです。
実は4年以上前にドロップスクリーンが上市されたタイミングでデモを
行っていたんです。アレルギー持ちの当院スタッフのView39をあらかじめ
測定しておき、デモの時の結果と比べてみました。すると、View39で
ハウスダスト5のものがドロップスクリーンでは0で結果が出てきました。
ハウスダストのような超メジャー抗原でこれだけずれるのはまずいので
導入は見送りました。以後、検査試薬の改良がすすんでいき、今年の
上旬からはView39との大きな乖離がなくなったようです。(2023/1発行の
論文ではスギとヒノキとガで、偽陰性率が高いとの報告があり。それから
改良されたようです。)実際今回デモを行い、View39との大きな乖離は
ありませんでした。それを受けて今回導入を決めました。
(ということは、2023年上旬より前にドロップスクリーンを受けた人は
正確な結果でなかった可能性があります・・・)
当院におけるView39とドロップスクリーンとの住み分けは、以下の通り
とします。
・10歳以下はドロップスクリーンにて行う。それより上はView39。
(あくまで目安で、例外あり。)
ドロップスクリーンの主としたターゲットは小児の食物アレルギーを
想定しています。
・View39は予約不要だが、ドロップスクリーンは原則予約とする。
9月から検査開始予定です。
ご希望の方はご相談ください♪
自身の地元でもある松戸で、毎日の診療を積み重ねていく中で、自分の理想とする「保険診療から自由診療まで幅広いニーズに応え、地域の皆さまに喜んでいただける医療」を実践し、皆さまの信頼を得られるよう努力していく所存です。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医 日本レーザー医学会認定レーザー専門医
アトピー性皮膚炎、薄毛、ケミカルピーリングやピアスなら、シャルムクリニックへ。